みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は英文が長くなればなるほど頻繁に登場する of
が関係代名詞にかかわるケースについてお伝えします。とにかく文が長くなればなるほどひんぱんにネイティブの心にうかぶ of が、これまたネイティブが大好きな同じ物体の合体に大きくかかわってきます。今回の記事で「なんだこりゃ」だったのが「そーだったのか」になりますよ。
I know the house. Yumi likes the roof of the house.
この of は ~の という所有テイストです。所有テイストとしては ’s のほうが日本では教えられています。
the boy’s cap
その少年の帽子
です。日本人もネイティブも笑っています。
ところが
the house’s roof
boy が house に変わったとたん、ネイティブの顔が渋くなりました。「こんなの心に浮かばん」という感じです。
なぜなら ’s は 人間や動物 の時にネイティブの心に浮かぶので、人間でも動物でもない家ではネイティブの心に浮かばないのです。(ごくまれに浮かぶこともありますが、ごくまれです)。そのかわりに浮かぶのが of です。
the roof of the house
気をつけるのは
the house of the roof その家のその屋根
という日本語と同じ語順ではない点です。
the roof of the house
と日本語とは順序が逆になる点です。右から左に戻るのは英語では当然ですから、ネイティブに違和感があるわけありません。日本人にはあります。やはり日本語と英語は
洗濯ばさみとサメ
ぐらい違う言語です。いつもこのことを心において置いてください。
I know the house. Yumi likes the roof of the house.
お、合体させたがりのネイティブの登場です。
I know the house the roof of the house Yumi likes.
日本人少年サトル君、驚天動地のとんでもない合体にびっくりしています。そりゃそーだ、こんな合体見たことないぞ。なにより 青のthe house と 赤のthe house が離れすぎ、合体してないぞ。
このネイティブは
the roof of the house
をそのままどーんと 青のthe house の後ろにもっていったのですな。これでネイティブには合体のようです。
このネイティブ感覚はいかがなものか?ワーグナーミトミは追求していました。そしてある日女子大生を指導していた時に「そーだったのか!」との天啓がきたのです。次のケースを見てみましょう。
I know the boy. Yumi likes the boy’s father.
この合体は
I know the boy the boy’s Yumi likes father.
ではなく
I know the boy the boy’s father Yumi likes.
でしたね。この時点では王ふたりなので the boy’s を ’sテイストを持つwhose に変身させて likes の王権を停止させます。
I know the boy whose father Yumi likes.
このケースも 青のthe boy と father は別物体なのに、赤のthe boy’s father の father までどーんと合体についていってます。ネイティブにはこれが当然なのです。
the boy’s father の the boy’s と father を離すほうがありえないのです。
the father の the と father を離すことがネイティブにはありえない、のと同じです。
the father
こりゃないです。これと同じで
~の という所有テイストの時は、ネイティブは離さずどーん
と合体にいっても違和感ないのです。なので
I know the house. Yumi likes the roof of the house.
I know the house the roof of the house Yumi likes.
とどーんと合体させるのです。
さて、どーん合体ですべて終了ではありません。合体により王がふたりいます。変身しなければなりません。どーんと合体したのにまぎれて目立ちませんが、of という前置詞を連れてきています。そのためネイティブの心には which しか浮かびません。
I know the house the roof of which Yumi likes.
whichマン が likes の王権を停止してすべてOKです。
この 物体 of 物体 のどーん合体、かなりの頻度ででてきます。ここから which? どっち? わけわかんないけどなんとなく進もう、あれれ一文に単語の数が15!おおいっす、わかりませーん、つまんないでーす、英語引退しまーす、の道を歩む方がかなりいます。でもワーグナーミトミの記事を読んでるみなさんは大丈夫です。英語力つきまくりの道を進みましょう。
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